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東寺通は、京都駅の南側を東西に走る。車が行き交う大通りもあれば、住宅や畑が点在する静かな道もある。この通の中心は東寺通の名前のように教王護国寺(東寺)である。 |
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地下鉄烏丸線・九条駅から烏丸通を少し北に進み、東寺通に入る。ここから一路西に向かう。東寺道コミュニティ道路と呼ばれている道は広く、多くの車が行き交っている。油小路通(国道1号線)との交差点の横断歩道橋から西を見ると、建物の上に東寺の五重塔が見える。この交差点の近くに伏見稲荷大社御旅所の朱塗りの鳥居が建っている。 |
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東寺の慶賀門の前に行き着く。「史蹟 教王護国寺境内」の石標の横に「弘法大師さまのおことば」が掲げられている。
我れを益する鉾を争い慕って未だ
己を損ずる剣を訪うに遑あらず 二教論
自分に利益あることのみ争い求めて、己を損ずることのあるを思う余裕を持たない。人間は、自分のことを思わんでもちゃんと利益を計っている。その自分をさしおいて、人のため、社会のために生きよう。人に尽くすことこそ、実は自分を生かす大事な基本の道である。 東寺 |
<大師道(御影堂)> 国宝 室町時代
創建年代は未詳。弘法大師在世中の住房で西院(にしのいん)とも呼ばれる。天福元年(1233)仏師康勝法眼が斎戒沐浴して、一刀三禮毎に「南無大師遍照金剛」と唱えつつ彫刻した大師像(重文)と、南面不動堂には大師の念持仏の国家不動明王(秘仏)が安置され、毎月21日は沢山の参拝者で賑わう。 |
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東寺の西門から再び東寺通が始まる。西門といっても通用門みたいな門であるが、そこから西を向くと道(東寺通)が真っ直ぐ西に向かって延びている。
しばらく歩いていくと落ち着いた家構えや人目を脇役(像)などが立っており結構楽しい。そして、通の南側の住宅が切れたところにけっこう広い畑が広がっている。京の通りなのかと一瞬思ってしまう光景だが、何となく落ち着く気分になる。 |
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東寺通から少し南に西寺阯がある。小高い丘の上に「史蹟 西寺阯」の石標が、その石標の左右に大きな木が2本立っている。昔から立っているだろうか。今は何もなく想像もできないが、彼の昔にこの辺りに西寺が建っていたのかと思うと歴史の流れを感じさせる光景である。 |
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西寺阯を後にして東寺通に戻る。直に御前通に出る。御前通を横切って進むと東海道本線・西大路駅に出る。ここで、東寺通の散策は終わる。町家建築の建物はあまり見られなかったが、近代的な面と田舎風な面、そして歴史の変遷を垣間見る散策であった。 |