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花見小路通は、北は三条通から南は安井北門通までの約1qの通りで、京都を代表する通りの一つである。祇園の中心を通るので観光客も多い。茶屋や料理屋が立ち並んでいる。四条通りから南側は明治以降に発展し、石畳の道や町家造の店が祇園の風情を醸し出している。 |
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三条大橋を渡り少し歩いて花見小路通に入るため右折する。しばらくすると白川と出会う。その橋は有済橋である。橋のたもとに小堂がある。この小堂には、「なすあり地蔵菩薩」が祀られている。説明文があったので以下概略を記す。
<なすあり地蔵菩薩>
いわれはこの道を「なすありの径(みち)」と命名されたからだが、もう一つのいわれは、このお地蔵様は昭和29年に花見小路通りの水道管工事を京都市水道局が行った時、白川の川底から掘り出され、この世に姿を現された。それまでの何百年の間は暗闇の世界でじっと堪え忍んでおられた。
「なすあり」とは、地元の京都市立有済小学校の有済に因んだ言葉で、中国の書経に記されている言葉です。校歌に「たえてしのべばなすあり」とうたわれ「人間はどんなつらい事に対してもたえしのび努力すれば必ずむくわれ成功する」と言う事です。
この水道工事を請け負った故・中村幸太郎さんが、このお地蔵様をみつけてぜひお祀りしたいと八坂神社のおみこしの四若神輿会に相談され、神輿会がお堂を建立された。
時は流れて40余年この「なすありの径」が京都市のご厚意でコミニティ道路に新しく生まれ変わったのを機会に、このお地蔵様も改めてみんなでおまもりしようとの声が高まり有志の方々の協力で、御名も「なすあり地蔵様」と呼ぶことになった。 |
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白川を超え新橋通を右折する。少し横道にそれる。すぐまた白川に出会う。先ほどの有済橋から白川が左折し、このところで出会う。巽橋と命名された小さな橋から眺める白川は、真夏の暑さを一時忘れさせてくれる。外国人を乗せた人力車が1台入ってくる。巽橋手前で少し休憩、見学し、折り返して行く。 |
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四条通りとの交差点に出る。左手方向に八坂神社が見える。交差点を渡ると左側にベンガラ色の一力茶屋(万亭)がある。石畳の道が続き、茶屋や料理店が立ち並んでいる。花見小路通の左右の路地にも入る。花見小路通ほどの人の列はないが、静かな落ち着いた風情有る小径に出会う。「都をどり」の祇園甲部歌舞練場などがある。
花見小路通は、建仁寺北門で終わる。いろいろと発見のある散策であった。 |