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孟宗山 |
祇園祭 京都市
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「笋山(たけのこやま)」ともいう。山に飾る御神躰(人形)は中国の史話二十四孝から取材。病身の母を養う呉の国の孟宗が、雪の中で筍(たけのこ)を掘りあてた姿をあらわしている。人形は七条大仏師康朝左京の作といわれ、唐人衣装に蓑・笠をつけ左手に雪をかぶった筍、右手には鍬(くわ)を肩にかついで立っている。
欄縁(らんぶち)の彫金群鳥図(ちょうきんぐんちょうず)の金具は幸野楳嶺(こうのばいれい)(1844〜1895)の下絵、見送りはかって百唐子文(ひゃくからじもん)の綴錦を用いていたが、昭和15年以来竹内栖鳳筆(たけうちせいほう)の白地墨画叢竹図(しろぢぼくがそうちくず)のものが用いられている。この地味な墨画の見送は、極彩色豊かな他の山鉾のなかにあって、かえって異彩をはなっている。
孟宗山(もうそうやま)所在地:烏丸通四条上ル笋町 |
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